輸入建材活用のポイント  こんなものも輸入建材ですよ


裏技

 

 

 

 

 

 

輸入建材でないほうが最近はめずらしい

 

    入建材と一口にいっていますが、普通はアメリカ製のキッチンだとか北欧製の窓だとかを思いうかべるとおもいます。ところが原材料のところまでさかのぼると、流通量が多く手に入り易いものは、既に輸入建材となっているものが多いです。
    例えば、在来木造の柱や梁、日本建築なのでこれらは日本製?と思っていると実はこれらの構造用材のほとんどが、米栂、米松といわれる材料で、これらは実際はヘムロックやダグラスファーであったりするのです。
    これは、ちょうど日本料理の代表、寿司や天麩羅のネタでギンダラ、ギンムツなどの日本名をあてがわれた魚が、アフリカ産の魚だったり深海魚だったりするのに似ています。


    代表的な輸入木材建材の日本名と実際の産地と本名?を並べてみたのが次の表です。

     

日本名
(または代用品)

産地:材種、

主な用途


米松
(松の代用)
 


北米:ダグラスファー
 

構造材、枠材、下地材


米栂
(栂の代用)
 

北米:ダグラスファー

構造材、枠材、下地


レッドオーク
(楢、栗など)
 

北米:レッドオーク

内装材、フローリング、家具

 米杉
(秋田杉の代用)

 北米:ウェスタンレッドシダー

 外壁、内壁、ウッドデッキ等

 

石材のほとんどはいまや輸入建材

 

    材としては御影石は昔から国内に何ヶ所も有名な採石場がありそれぞれの地名がつけられて流通してきました。そもそも御影石というのは兵庫県の御影で採れる石のことです。ですから、御影石は実は固有名詞で、花崗岩(グラナイト)というのが一般名詞なのです。御影の石が有名になり花崗岩一般を指すようになってきたため現在では花崗岩(グラナイト)イコール御影石となっているのです。
    ところが、この御影で採った御影石、昔に採石された古い石を売っているのは除き、現在はほとんど流通していません。これは他の石も同様で、稲田石、真壁石、白石、北木石、矢掛石、万成石、なども現在ほとんど採掘はとまっています。これは、採石時の人件費やその後の運び出しなどのコストが中国などからの輸入石材の安さに追い付かなくなってしまったからなのです。これは、ちょうど輸入野菜の問題に似ていますが、稲田石や万成石と良く似た石目のものを中国稲田、中国万成、と呼称していますが、最終的に流通、入荷時には安い稲田石として出回ってきています。


    この部分について、以下のように読者の方からご指摘がありましたのでお知らせします。ご指摘、ありがとうございました。
    産地に工場をもち、産地で加工しており、国内外材を問わず私たちは石材加工販売をしておりますが、稲田石、真壁石、北木石、万成石とも現在採掘は盛んです。
    現在稲田石の採掘量は私が取り引きしている山元だけで1ヶ月1級品材300リューベ以上採掘しております。その他に割り繰りや庭材、2級品や3級品などの採掘量も考えると膨大な量になります。
    真壁石についても同様です。確かに中国製品に押されているのは事実ですが、国内材でも十分提供できます。万成石についても、実際の販売実績は少なくなりましたが、1ヶ月あたり30リューベ(もちろん他の石材加工も行って)販売しているとのことです。北木石も私の知人工場で加工しております。」


 

日本に大理石はあるの?

 

    理石はそのほとんどが昔から輸入されてきました。赤い大理石の代表ロッソ・ベローナはイタリア、ベローナ産の大理石のことです。大理石の場合もその命名は採石された地名で付けられている場合が多いです。

    ロッソベローナ、(ベローナの赤の意)、ビアンコカララ(カラーラ産の白)、ポルトロ(ポルトガル産の黒褐色の石)、ノルウェジアンローズ(ノルウェー産のピンク)、ベルファスト(南アフリカベルファスト産の黒)、などがよく使われてきました。
    そもそもこの大理石という言葉も中国の内陸の都市、大理(ターリ)の石ということからきています。
    おもしろいですね、石の世界はほんとに世界中の人種や文化の違いのように様々でいろんな色や肌合いの違いがあるのです。
    じゃあ、そこで日本産の大理石はあるのでしょうか?
    大理石というのは元海であったところなど有機物、生物の死骸などカルシウム分を含んだ石灰質の地層が堆積し長い年月と圧力などが作用した安定した岩盤のところで採掘されています。そのため地質が火山の上のよう日本列島ではなかなか採掘できるところが少ないのです、但し前述した御影石の場合では組成が火山溶岩の硬化結晶したものですから日本中どこでも採れるのです。
    そんななか、鍾乳洞で有名な山口県では大理石が採れるところがあります。
    大理石といってもヨーロッパのそれのようにゴージャスな感じではなく、あまり石目のはっきりしない、薄い紫グレーの中にもやっと白い薄雲のような目が流れているなかなか渋い感じのする石です。
    なんとなく、和風な感じがするのが不思議です。

     

 

その他で意外と輸入されている建材の種類と特徴

    ルミ鋳物製品、洋風門扉や手すり金具などの装飾的な鋳物金具などは現在韓国で作られて日本にはいっているものが増えてきています。

    ドア金物、兆番、取っ手などの薄金プレス成形関係のものはマレーシア、インドネシア、香港製品が数多くはいってきているようです。

    アルミサッシュの枠、マレーシアやインドネシアに関連工場をもつメーカーもあります。ドアパネル、軽いローコストのプレハング品は、韓国製もでてきました。

    既製品ボックス家具、マンション据え付け用のポリ合板製パーチクルコア家具などは中国、東南アジアの工場で作り始めています。

     合板系のフローリングも中国で生産されつつあります。

     下地で使用される合板も針葉樹系ラーチ合板は北米で、ラワン合板はインドネシア、マレーシアで生産され日本にはいってきています。(現在このラワンの伐採が問題となってきており、南洋材系の合板は減ってきています。)

     照明器具などの電気製品は台湾が日本のメーカーの現地工場を持っており、同等の規格で作られた製品を数多く作っています。ただし、定格電圧が110Vで日本の電圧100Vと異なっているため台湾製の状態で使われることは無い。

    ガーデニング製品のラチスや屋外チェアなどの木製品は北米製が、金属系の椅子パラソルなどはマレーシア製品がかなりはいってきています。

    現在オーストラリア製の外部テラスや外壁など用に煉瓦系の材料が数多く輸入されています。素焼きタイルなどの陶製品はベトナムなどでも素焼きスペイン風瓦や煉瓦、タイルなどを作られたものが輸入されています。

    これら、原材料系の建材製品が価格競争などのためどんどん海外製品に取って替わろうとしていますが、その多くはローコスト目的のものが多いようです。

    国内産業の空洞化や実際日本の風土にあったもの造りの基盤を失わないためにも、もっと国内材や日本的なデザイン、処理方法、仕上がりの細やかさを必要とする部分にはこだわりをもって日本の製品を選びたいものです。建築業全体で合理化を推し進めてコストダウンの努力をしていく必要もあるでしょう

     

 

メリット

     最近は輸入建材イコール海外仕様、海外デザインではなく日本向けに海外生産されるようになってきているため、そのまま使えるものが増えた。

 

 

point  
輸入建材と気づかないで海外製品を使っている場合も多いので、国産にこだわる人は注意が必要!特に銘木の類には海外材を国内材として高く売っている場合もあります。

 

 
輸入建材と国内建材の比較

 

    入建材で済むところはそれでもいいが、国内材や国内生産品にはやはり品質の高さがあります。国内産業や優秀な職人さんの技術を継承するためにもこだわりの部分には日本製をセレクトしましょう。職人さんや工場にダイレクトに依頼すれば複雑な流通経路を経てくる既製品より安い場合もあります。

 

 

 

 


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