建築コスト探偵団が行く 

 

裏技

 

 

 

 

 

 

 

mglass01.gif 今回のなぞ  住宅のコストの配分は?

Q 家の新築を考えているのですが、工事会社の見積もりが予算をオーバーしています。どこを見直したらいいのでしょう。
工事費のコストの配分はどうなっているでしょう

A 建物のコストの配分は、大きく分けると
 ・構造部分、
 ・2次構造部材(壁、床の下地)、
 ・仕上げ、開口部、
 ・設備機器類
の4つに分けられます。

そのうち、設計図ができて工事見積もり後に変更しやすいのは、仕上げと設備機器類の2つの項目となります。

構造に至っては構造設計終了後に変更を施すと再度構造設計をし直したり、場合によっては確認申請を出し直す必要が生じ、大幅に完成予定が遅れる可能性があります。

 

◆建築コストのうち構造部分が占める割合は?

    構造部分というのは

    (1)地盤工事
    (2)基礎工事
    (3)構造部分(柱や梁の工事)

    です。

    下の表を例に見てみると、
    基礎工事費は10%、木材費10%、大工工費 のうち構造にかかる部分は10%くらいと考えられます。  つまり、30%が建物の構造にかかる金額であり、この金額は減らせないと考えておいた方が良いでしょう。
      

工事

例 A邸/延床面積 165.u 約50.00坪

    工事項目

工事金額(円) 構成比

    仮設工事

500,000 2.5%

    基礎工事

2,000,000 10.0%

    木材費

2,000,000 10.0%

    大工工費

3,000,000 15.0%

    外部金属工事

200,000 1.0%

    屋根板金工事

1,000,000 5.0%

    外装下地材費

300,000 1.5%

    外装仕上工事

1,000,000 5.0%

    左官タイル工事

400,000 2.0%

    断熱気密工事

300,000 1.5%

    外部建具工事

1,500,000 7.5%

    内部建具工事

800,000 4.0%

    内装材、下地材費

800,000 4.0%

    クロス、敷物工事

600,000 3.0%

    内外塗装工事

200,000 1.0%

    電気配線工事

600,000 3.0%

    屋内給排水配管工事

1,000,000 5.0%

    住設機器工事

1,800,000 9.0%

    諸経費

2,000,000 10.0%

合計

20,000,000 100.0%

point構造部分の占める割合は全体の30%程度であり、設計終了後の工事見積もり時には残りの部分で減額のコスト検討をしなければなりません。
さらに、もし地盤状態が悪い土地の場合、総2階建て住宅50坪の建物の地盤改良には25坪分で、約200万円〜300万円くらいの費用がかかります。(これは実例の建物でいうと約1割のコストオーバーになると考えられます)

ちなみに、仮設工事費は建物の構造に関係なく建物規模で決まってきますからここもほとんど下げられないと考えた方がよいでしょう。

よく、工事費を1割減らしたいという建て主の方がいらっしゃいますが、その場合は、

(工事費−構造に関わる予算)×0.9+構造に関わる予算=

と考えることです。
なぜならば、構造に関する工事は簡単に減額したり、クオリティーを落とすことは難しく、さらに設計上の構造計算の裏づけ無しに行うことは非常に危険ですので、避けるようにしてください。

ローコストで建てる場合は、設計の初期段階から構造の基本計画を十分考慮することが必要です。
この例では、予算2000万円のうち、約600万円分は構造に関わっていますから、残りの1400万円分でコストを含めたバリューエンジニアリング案を考えることになるでしょう。

※設計上必要のない構造部材数量が換算されている場合はもちろん査定で削ってもらいましょう。

バリューエンジニアリング→部材の性能をそこなうことなく同等品で他メーカーの製品に変更したり、工事上の処理方法を再検討する技術のこと

 


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