ローコスト建築の裏技 天井編2


裏技

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天井をなくすことで意外な効用。

ポイント  天井仕上げを取ってみよう!

天井をなくすとどうなる?!

天井を取る。といっても上の階と筒抜け!というわけではありません。
天井の仕上げを無くしてみよう。ということです。

天井をなくすことで効果がある敷地がある。

都市計画上、低層住居専用地域といわれる用途地域指定を受けている敷地の場合、建物に対して厳しい高さ制限が、加えられている場合があります。
高度地区指定といわれるものですが、この高度地区指定が第1種高度地区の場合など北側斜線が、地上高さ5mの位置より斜めにかかってきます。
そういった地域で狭小敷地のため北側ギリギリに寄せて家を建てる場合など、2階建てですら、一般的な階高3mでは、2階の部屋の半分くらいが斜めに削られてくるものがあります。それを避けるために階高を詰めて2.5mくらいで計画したいのですが、階高というのは1階の床面から2階の床面までの寸法なので、1階の天井高さは、通常の工事方法をとった場合次ぎのようになりま。、
2.5m-(2階の床厚+2階の床梁せい+1階の天井下地+天井仕上げ厚)=2.1m
結果、天井高さが2.1mくらい!の非常に低い状態になってしまいます。

そこで、天井の仕上げをやめてしまえばどうか!木の梁を露出させて2階の床裏を天井とするわけです。(写真事例1と2を参照)
そうすれば、階高が2.5mでも梁下で2.2mくらい、また梁の底で2.4mくらいの実質天井高さが確保され、視覚的な圧迫感を解消できます。





▲事例@ 木梁露出



 
▲事例A 鉄骨梁露出


ここで裏技!天井をなくせば階高が詰められる

天井をなくすことで階高を抑えることができれば、高さ制限の厳しい敷地で北側一杯に寄せた2階建て建物でも斜めに切られない、圧迫感のない天井高さが確保できるのです。また、この露出した梁の間=梁底=2階の床裏面に照明を仕込むこともできます。

照明器具を梁底に仕込むと一石ニ鳥

照明器具を梁底にいれることでもうひとつの利点があります。それは、夜の天井高さは照明器具の高さと一致する!ということです。
つまり、天井の高さが高くとってあっても、照明器具のが上から下がっている場合、視覚的に認識する頭上の水平面ラインは光源面だからです。だから、天井高さを高くみせたいビルのホールなどの天井ではダウンライトになっている場合が多く、駅や地下鉄のホームは上の鉄骨から蛍光灯がかなり下に下げられているため、意外と天井が高いにも関わらずあまり開放感を感じません。

ここで裏技!夜の天井高さは照明の高さと一致する
 

ポイント  天井を無くしたことによる問題は上の階の床で処理

    天井を取った場合、音の問題があります。そのため上の階の床では防音対策を嵩じておきましょう。防振ゴムなどを床板の下に挟む、フローリング下を空洞にしない、と同時に断熱性能も高めるように床下地の根太間に断熱材を充填する。などを施すのもよいでしょう。軽量コンクリートを充填するのもいいかもしれません。また、カーペットや畳の床にするのも良いでしょう。
    もうひとつの問題は電気の配線です。通常は天井裏にグニャグニャにつっこめる配線の処置がありますから、その点を電気工事屋さんと打ち合わせしておかなくては、後で見積もり上、工事手順上もめることもあります。
    配線の処置方法としては

    1.上の階の床下地の中で配線してもらう
    2.工場のように天井に配線用の金属配管してそれを見せる
    3.昔の民家調に碍子と不燃布配線でレトロ調で配線を露出

    などが考えされますが、内装の防火制限等とも関係しますので、専門家とよく相談してください。

     

以上、天井をやめることで、空間をより有効利用できる可能性について考えてみました。平面的な空間の合理化だけでなく立体的な空間の合理化をはかることで限られた敷地を最大限利用しましょう。

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