ローコスト建築の裏技 天井編1


裏技

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空間の印象は天井の処理で決まる。

ポイント  天井について

意外と検討をしていない天井処理!

家づくりにおいて天井をどのようにするかあまり考えたことが無い方が多いのではないでしょうか、建築工事においてこの天井工事は意外と曲者なのです。
天井はまず何の為にあるのでしょう?

部屋を塞ぐため?
いえいえ2階建てであれば2階の床で、平屋でも屋根の裏側の板で部屋の上部は塞がれていますよね。乱暴な言い方をすれば内部空間を成立させるためだけであれば天井はなくてもいいのです。

古い時代の建築にさかのぼると天井の無い建物ばかりです。
有名な神社、寺これらには一般的に天井はないですよね、そして天井がある部分や部屋は特別な場所にしつらえてあることが多いです。
天井に錦絵があったり飾り彫りの格子だったりしています。
また、囲炉裏のある民家にも天井が無い場合が多いでしょう?

ここで裏技!つまり、天井は贅沢品なのです

天井が無いと隣の部屋と筒抜けではないか・・ですって、その場合は壁を2階の床、もしくは屋根の裏まで、上に突き当たるまで伸ばせば仕切りも完全にできますよ。

じゃあ、なんで天井があるのか?

それはズバリ落ち着かないからでしょう。
民家の部屋で寝ようとすると天井が無い場合、屋根梁の重なりを通して真っ暗な屋根裏の闇が広がります。かつてはこの闇の中、梁の上をねぐらにする妖怪もいたそうですからきっと高さ方向に視線の焦点が無い、無限に感じられることがいろんな不安な想像を呼んだのでしょう。これはヨーロッパの天蓋付きのベッドと同じ意味があると思います。石造りのお城の高くてヒンヤリした空間の上部を見ながら寝るのは、不安感を誘うものだからです。

天井が何故、贅沢品なのか!

それは天井の工事が難しいからです。つまりは手間がかかるのです。
まず、天井を真っ直ぐに水平に貼るのは非常に難しい工事です。
以下に一般的な天井工事の流れを説明します。

ポイント  天井工事の一般的な流れ

    天井の支えには木造の場合、2階の床を支えている梁、RC・鉄骨の場合は2階の床裏を利用します。

    2階の床梁もしくは床裏から吊り木といわれる角材もしくはボルトを天井を貼る高さまで下向きに垂らすように取りつけます。

    つぎに、この吊り木をポイントにして水平方向に角材が格子になるように2方向に流します。

    そして、この格子枠に向かって天井板を貼りつけます。

ほとんどが足場の上での作業

ざっと以上ですが、この作業は天井高さで水平に行われるため床からは手が届かない作業です。そこで、内部足場を組むことになります。簡易的には脚立を並べて足場板を渡して足場とします。
この態勢だけでも、材料の上げ下ろし、切断の不自由さ、留付けの難しさを伴う作業です。足場から届く範囲にしか作業できませんから、その足場を降りたり上ったり次ぎの場所へ動かしたり。作業に関わる職人さんにとってサポートしてくれる手元がいないと非常に効率の悪い作業です。ネジや道具を落としてもすぐに拾えません。また、1メートル程度の高さとはいえ、変な落ち方をすれば怪我をしてしまいます。

しかも、水平をきっちり出しながら取りつける部材を支えながら釘打ちしたり、ネジ留めしたりする。力が入りにくく、失敗した時の天井の歪みは素人目にも非常に目に付くところです。同じ水平面の工事でも床工事のように置くだけで部材が固定でき、力もはいりやすい下向きの手が届く作業に比べると、2倍以上の手間と神経を使います。

これを、下地と仕上げで何度も繰り返すわけですから、工期がせまって工事が佳境にはいっている時の天井工事は他の工事業者にとっても動きに影響し、本当にしんどいものなのです。

そういった意味でローコスト建築を目指す方にとっては天井をいかに省くかを検討することは思った以上に効果があります

じゃあ天井を省いたときの問題点は無いのか?

問題点があるかどうかは、天井にどういった機能を持たせるかによって変わってきます。

天井の機能とは

    1.居住空間を高さ方向に規定する

    2.照明の取りつけと光の反射のため

    3.上下階の遮音性能を高める

    4.インテリアデザインとして美観的な機能

    5.空調効率のため

それ以外は、大きな機能上の役目をもっていません。ここに着目して住まい造りに検討できるいくつかの方法と効果についてを次回は、説明したいと思います。

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