ローコスト建築の裏技 仕上げ編2


裏技

 

 

 

 

 

 

 

ローコストにしていく効果の高い工事部分として、仕上げについてお話します。

ポイント  仕上げしなくてもいい外壁材を探せ

仕上げしなくてもいい外壁材って?

外壁としての機能を満たしその上に仕上げしなくてもいい外壁材としては以下のようなものがあります。

1.板金系  アルミ・スチール・合金製のスパンドレルやサイディング、波板など

スパンドレルというのは板金に溝を付けて長手方向に強さを持たせたものです。
いわゆるブリキ波板と同じ原理ですが、折り目をキッチリ角出ししてあるのでそれなりに綺麗です。また金属生色を利用した場合シルバーで近未来的な建物になるため最近のデザインマンションやデザイン住宅ではよく見られます。

2.木質系  ウッドシングル、下見板張り、ログなど

カナダや北欧などの山小屋で細かく割った板をうろこ状に張った家があるでしょうあれがウッドシングルです。張った時の黄色い木の色が時間とともにシルバーグレーになっていくその風合いが楽しめます。下見板というのは昔の日本では良く見られた仕上げ方法です。今でもときどきおそば屋さんの外壁などで使われていたりします。これも自然に朽ちていって茶灰色の渋い感じになっていきます。ログはご存知のように丸太のままを積み上げています、丸太の表面に多少の割れは出ますが古いログには風格があります。

3.セメント系 セメントシングル、石綿波板やアスロック(商品名)、木毛セメント板など

最近はあまり見られなくなったセメントのシングルや石綿波板ですがたまに駅のホームや駅舎などにつかわれているのを見かけます。アスロックというのは厚み5p程度で強度を持たせた大判のセメント板に軽量化のための空洞を空けたものです。木毛セメント番は鉋屑のような木質テープとセメントを混合して固めたものです。工場、倉庫で内壁断熱材として使われています。

4.ガラス系  ビルのようなカーテンウォールやガラスはめ殺し窓、ガラスブロック

外壁全体をガラスにするのも仕上げは必要ありません。腐食しにくい材料で枠を作りガラスの汚れが気にならないならメンテナンスフリーの外壁といえます。


これら仕上げをしない外壁という考え方は、実は素材のままということです。つまり外壁としての機能、雨風をしのぐという機能を満たす素材に化粧を施さないということです。これは逆にいえば自然に汚れる、汚れても見苦しくないと言えるかどうかが選択の目安になるでしょう。それには趣味もありますから、金属の色をよしとするか次第に黒くなっていく木が面白いとみるか、ガラスのままでも良いか、というあたりをデザインも含め建築家やデザイナーとよく相談して決めましょう。

最近の流行がシルバーであるということで、コンクリート打ち放しで作って尚且つ、金属板で仕上げるなどの非常に贅沢な家もありますが、今まではローコストの代名詞であった金属板が普及して受け容れられるようになり、装飾材として使われ出しているのは面白い現象です。

また、ローコストの代表、フレキシブルボードというレンジ廻りやダクト、天井で使われていた薄いねずみ色の耐火板厚6mmくらいのものをローコスト材料として外壁に使っているのを見かけます。綺麗に張るために、巾40〜50pで細かく割り付けて継ぎ目に一定の隙間を設ける目すかし張りをしているもの等、昔は素材としては安価だったのでしょうが、最近は人件費のアップで作業の手間代がかえってコストアップに繋がるようになってきました。
 

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