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ローコストにするためにどうするか、その前に、建築のコストを全体の配分を考えてみましょう。
建築というものは工業化が進んだ今日、商品化住宅といわれるハウスメーカーのプレファブ方式ですらそのほとんどが現地で一品生産されており、その点が、一般の商品とは全く違います。 例えれば、シェフが畑を耕し、酪農をして、食材から作っていくレストランの料理に近いものといえるでしょう。
総建築費の6割は人件費です。大まかな内訳は、元材料の建材が3割、技術料や保険、手続き費用が1割といったところでしょう。
建築コストの多くを占めている人件費は、職人さんや大工さん現場監督さんなどの日当です。
また、建材の中には材料費に人件費が含まれてしまうもの、(コンクリートなど)も多く存在します。 材木もその使い方によっては材料に人件費が含まれてしまう場合があります。 例えば、現場できれいに削って使う化粧柱などは原材料費を大きく変動させます。
人件費が高騰しているいま、造りやすい建物にするというのがローコスト化の方向のひとつです。多くのハウスメーカーが採用している方法がこれにあたるでしょう。これは、ちょうどファミリーレストランなどが一部、調理済みの食材で現場の調理手間を省いて価格を下げているのと考えればわかりやすいでしょう。
それでは、造りやすい建物とはなんなのか、ということになりますが、一般の住宅では寺社仏閣のような特殊で難しい技術を必要とする部分ほとんどありません。それよりも普通の技術の正確な積み重ねのほうが大事です。
注文住宅の場合、見積りより工事費がかさんだ、ということがあります。それを避けるには、着工前に細かいところまで全部決定しておいて、それをいかに合理的に作ってもらうかが大事なのです。
ですから、常識的に考えて、着工前に工事費をまけてもらえる、ということはあり得ませんし、その場合はもともとの見積もりがいいかげんと見るのが妥当でしょう。
ローコストを目指すなら 実際の建物の計画前に細かいところまで十分に考えて決定しておく、 またそれにもとづいた正確な設計図を作ってもらう、 それにのっとった正確な見積もりを出してもらう、 という当たり前の考え方が実はローコスト化への裏技といえるのです。
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