健康住宅を建てる  地球にやさしい生活とは  1. すまいの機器を効率よく使う方法



球温暖化の原因であるCO2の、日本で排出される約半分(約47.5%)は家庭生活に関係しているといわれています(家庭生活から間接的に排出されるCO2を含めると)。 言い換えれば、地球温暖化問題の解決は、多くの部分を家庭が担っていると言えるのです。CO2を減少させるためにはまず家庭から、地球にやさしい生活を実践していきましょう。

とはいえ、大げさに構える必要はありません。不要なものは買わない、買ったものは大切に使う、資源ごみはリサイクルに出す、といったことを基本的な考え方として、無理なくできるちょっとしたことからはじめていけばよいのです。
先進国はCO
2の排出量を1990年レベルまで戻すことが共通の目標とされています。1990年であればそんなに昔のことではありません。意識を少し変えるだけで達成できるのではと思うのですが、いかがでしょう。
 

裏技

 

 

 

 

 

■冷蔵庫

    冷蔵庫の背面は熱がこもらないように、空気の通り道をつくるように設置しましょう
    (但し、うしろピッタリタイプを除く)。
    直射日光があたったり、コンロの熱の影響のないところに設置しましょう。冷蔵庫は周りの温度が30℃になると15℃のときに比べて約80%、余分な電気を使います。
    庫内に食品を詰め込み過ぎないように注意しましょう。冷気の循環が悪くなり4〜5%余分に電気を消費します。また、熱いものはキチンと冷ましてから入れましょう。

    冷蔵庫は家電製品の中で最も消費電力が大きいものです。庫内の食品はどこに何があるのかがすぐに分かるように整理しましょう。
    冷蔵庫での保存はラップで包まずふた付容器を用いましょう。
    ドアを開ける回数は極力減らし、また、ドアを開ける時間はなるべく短くするようにしましょう。夏場は、子供が何回もドアを開けますので、保冷性のあるポットなどに冷たい飲物を入れてテーブルの上に置いておくのもアイディアです。 
    冷蔵庫(200145kWh/月)の開閉を冷凍室15回、冷蔵室50回から冷凍室7回、冷蔵室25回にすると1年間でCO2を4.9kg削減 できます。

■洗濯機・衣類乾燥機

    洗濯機容量の80%ぐらいで洗濯するのがいちばん効率的です。洗濯物を入れすぎると汚れの落ちが悪くなりますし、電気をムダに使うことになります。逆に、少なすぎても電気と水のムダになりますのでご注意ください。
    風呂の水を洗濯に利用すると(洗濯120回で注水を40リットルとした場合)、1年でCO2を0.8kg削減できます。お風呂のお湯は、夏なら一晩たっても25℃くらいあります。このお湯は捨てずに洗濯に使いましょう。消費電力、使用水量を最大で20%減らすことができます。お湯は水より洗浄力が強く、洗剤も溶けやすいので少ない量ですみます。
    石鹸、洗剤は適量を使うようにします。余計に使ったからといって洗浄力が増すわけではありません。キチンと適量をはかる習慣を付けましょう。
    生活排水の汚濁負荷低減のために、塩素系の漂白剤はなるべく使わないようにしましょう。
    洗濯機で3分間づつ2回のためすすぎを行うのと、6分間注水すすぎを行うのとでは、すすぎ効果はほぼ同じですが、使用水量は注水すすぎのほうが、50リットル以上も多くなります。
    衣類乾燥機を使用するときは、洗濯物をまとめて入れるのがコツ。3kgを1kgずつ3回に分けて乾燥するより、1回で乾燥するほうが約40%の電力削減になるといった実験データがあります。ただし詰めすぎには注意してください。
    晴れの日は衣類乾燥機は使わず天日干しにしましょう。
    小さくなった石鹸を集めておき、容器に入れ、お湯と一緒にシェークすると洗剤として使えます。

 

 

■テレビ

    テレビの主電源が入っていると待機電力が消費されます。外出時や就寝時はリモコンだけでなく主電源のOFFも忘れずに。
    テレビをだらだらと見ないようにするため、見たい番組をチェックして、その番組だけ見るようにします。特に、子供には習慣づけさせましょう。
    テレビは大画面になったり、多機能になると消費電力も増加します。使用目的や部屋の大きさに合ったタイプを選ぶようにしましょう。
    消費電力110W21型のカラーテレビを1日1時間ほど視聴時間を短縮した場合、1年間でCO2を4.8kg削減できます。
    テレビを見ない時は主電源をOFFにすると(1日20時間)、1年間でCO2を2.2kg削減できます。

■換気扇

    内部に油汚れやホコリがたまると機能が低下します。フィルター付き換気扇の場合、風量は3ヶ月で約10〜25%低下しますので、こまめに掃除をしましょう。

■アイロン

    低温でかけるように表示してある衣類は、一番最後にかけるようにします。その際、アイロンはOFFにして余熱でかけると、電気が節約できます。

■照明器具

    照明器具はホコリや汚れがつくと明るさが低下します。こまめな掃除をお忘れなく。
    インバーター式蛍光灯は従来の照明と同じ明るさなら約20%の省エネになり、同じ電力なら25%も明るさがアップします。
    蛍光灯が切れるまで使うというのは、実は不経済です。蛍光灯は平均寿命の70〜80%を経過した時点が最適な交換時期です。替え時の目安は蛍光灯の両端が黒ずんできたときです。
    部屋を明るくしたい場合、照明源の数は少なくして、電球1個当たりのワット数を高くした方が節電することができます。

■掃除機

    掃除機はスイッチの入った瞬間に大きな電力がかかるので、スイッチのON、OFFを繰り返すと消費電力が増えてしまいます。部屋を前もって片づけておいて、一気に掃除機をかけてしまうのが賢明です。
    掃除機のフィルターや集じん袋にほこりやごみがたまったままだと、吸い込む力が低下し、モーターに負担がかかります。フィルターや集じん袋はこまめに掃除しましょう。

■風呂釜

    風呂釜・給湯器などの口火はこまめに消すようにしましょう。(ダイレクト着火の給湯器はのぞく)
    お風呂のフタをするとしないとでは、湯温の下がりぐあいが1.5〜3倍も変わります。こまめにフタをしましょう。
    風呂は続けて入るようにし、追い焚きは極力控えましょう。お湯の温度が3℃下がり追い焚きした場合、1年間でCO2は1.80kg排出されることになります。
    風呂を沸かすとき、最初に必要な量の水を張ってから沸かすより、湯沸かし器で沸かしたお湯を入れた方が熱効率の面では効率的です。 その場合、夏場以外の9ヶ月でCO2が15.8kg削減できます。なお、少量の水を高温に沸かしてから水でうすめるというのは非効率的な方法ですから避けた方がよいでしょう 。
    シャワーの使用時間を短くすると(1人が1日1分短縮・夏期70日・1分当たりの削減水量を12リットルとした場合)70日間でCO2を0.1kg削減できます。
    風呂の沸かし過ぎを防ぐための温度センサーや水が適量になったらブザーで知らせる機器などが売られていますので、そういったグッズを上手に活用するのもよいでしょう。
    お風呂を沸かすコストは、沸かす前の水温が高いほど少なくなります。水温より気温が高い夏は朝に、水温より気温が低い冬は沸かす直前に水を張りましょう。

■給湯器

    食器を洗う場合、給湯器の湯は低めの温度にしましょう。また、湯は出しっぱなしにせず、こまめに止めるようにしましょう。ちなみに食器洗いの温度(1日15分使う湯を40℃から30℃に下げる)と1年間でCO2を19.8kg削減 できます。
    瞬間湯沸かし器の熱効率は、ガスコンロのおよそ2倍ですから燃料のガスを有効に使うことができます。お湯を沸かすときは、湯沸かし器の湯を取ってコンロにかけるとエネルギーの節約になります。

■エアコン

    冷暖房兼用エアコンの室外機は、風通しの良い東か南側に設置し、冷房時は日が当たらないようにすると約5%の省エネになります。
    室内機は部屋の奥行きの深い方に向け、風をさえぎる障害物がないようにすると効率のよい冷暖房ができます。
    エアコンを購入するときは、取り付ける部屋の広さ、断熱材の厚さ、窓の大きさ、方角、部屋を利用する人数など、さまざまな要素を検討して決めましょう。
    冷やしすぎ、暖めすぎは電気のムダだけでなく、身体にもよくありません。エアコンの設定温度はひかえめに、冷房時は1℃高めに、暖房時は2℃低めに設定すると約10%省エネになります。
    部屋に入ってくる熱の20〜30%、部屋から逃げる熱の約10%は窓からです。カーテンやブラインドをつけると窓からの熱の出入りを減らし、冷暖房効果を上げることができます。
    エアコンのフィルターにほこりがたまると空気の流れが減少してファンを動かす電力が増加し、冷暖房効率が低下します。1日8〜10時間運転すると約2週間で風量が5%ほど低下してしまいます。
    エアコンのドライ機能を上手に使いましょう。湿度が低いと同じ室温でも涼しく感じるので、ドライだけで十分涼しいことがあります。
    エアコンの排水も有効利用しましょう。排水をバケツやペットボトル等にためておくと、植物への水やりに使えます。
    消費電力1130Wのエアコン(100V)で夏期冷房の使用日数を70日として1日に1時間使用を短縮した場合、 期間中にCO2 は9.5kg削減できます。

■ストーブ

    小型ストーブなどで反射板のあるものは、反射板が汚れると暖房効率が悪くなります。汚れたら柔らかい布できれいに拭きとりましょう。
    吹き出し口の前や下にものを置くと暖房効率が下がるだけでなく、異常加熱の原因になります。省エネ、安全、両方のために吹き出し口のまわりはかたづけましょう。
    ガス暖房の設定温度は20°以下にする(暖房の設定温度を22℃から2℃下げる)と月に3.3m3の削減でき、1ヶ月でCO2を1.6kg削減できます。
    石油ファンヒーター(燃料消費量0.29l/h)の使用を1日1時間減らすと1ヶ月でCO2を6.0kg削減できます。

■電気カーペト

    電気カーペットをフローリングなどの断熱性の低い床で使うと、畳などにくらべて熱ロスが大きく消費電力が大きくなります。その場合は保温性の良いマットや布などを下に敷きましょう。
    電気カーペットは一人のときは部分暖房に切り換えましょう。
    エアコンと電気カーペットを併用すれば部屋の温度が多少低めであってもここちよく、エアコンだけの時にくらべ約25%省エネになります。
    電気カーペットは、からだが直接触れて暖まる熱伝導と、表面からのふく射熱で暖房します。ですから、座布団や座椅子、クッションを使わないのが基本です。

■こたつ

    電気こたつは掛けぶとんの厚さを3cmから10cmにすると約20%の省エネに、さらに敷きぶとんを併用すると5〜15%の省エネになります。
    部屋が暖かいときや、からだが暖まってきたら、コタツの設定温度は低へ切り換えましょう。
    一般的な電気コタツの消費電力は400〜600Wです。サイズが大きくなるほど多くの電力を消費しますので購入するときは使う人の数や部屋の大きさに合った機種を選びましょう。
    こたつに使用した毛布、ふとんを寝るときに利用すると、暖かいので電気毛布や電気あんかを使わなくてすみます。
    コタツの設定温度を1日8時間「高」(190W)から「中」(130W)にすると1ヶ月でCO2を1.6kg削減 できます。

■電池

    電池は有害ごみになるばかりでなく、種類にもよりますが一般的に、製造するのにその電池が作り出す電力の何十倍ものエネルギーを必要とします。ラジオは電池を使うのをやめ、非常時以外は交流電源を使いましょう。電卓も電池式のものをやめソーラー式のものにしましょう。

     

参考:環境庁「エコライフガイド

 


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