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N邸
新しい住まいの設計 2000年 05月号 掲載 住まい100選 No.32
掲載
設計:矢部真知子1級建築士事務所

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道路から、奥の庭が見える、開かれた家 ひな壇式の閉鎖的な住宅街の中で、友人が気軽に立ち寄れるように、玄関を大きな硝子の引戸にして、開かれた雰囲気にしています。道路からは、玄関の奥に明るい南側の庭が見通せて、見上げると2階の内テラスごしに空が見える仕掛けになっています。居間や寝室など私的な部屋は日当たりの良い2階にあり、道路や玄関からは見えません。
外壁に挟まれた路地空間が家の中に 道路から南側の庭へ抜ける幅2mの吹抜は、外壁から連続したガリバリウム鋼板の壁に挟まれ、階段、ブリッジ、内テラスが立体的な路地空間をつくっています。各部屋は吹抜に対して開かれ、回遊性のある間取りになっています。道路側と庭側は天井一杯の硝子戸で、自然光が壁のリブに陰影を与えています。日当たりと風通しが抜群の2階内テラスは緑で一杯です。
定年後の家をハレの場に 外出する機会が少ないご主人のため、生活にめりはりが生まれるよう、家の中にハレ
の場を持ち込みました。道路に対して開放的な1階の土間や内テラスは、展覧会を催せるようにスペースをゆったりとり、スポットライトを配しています。サブキッチンは草木染めの実演にも利用。 将来を考えバリアフリー対策も 現在は元気なご夫婦ですが、将来を考え1階には介護対策をしています。個室Aは介護の際寝室として使用し、ベッドから水周りまでリフトで移動できるように、扉、洗面器、便器、浴室を1直線に段差なく配置しています。車椅子での移動を考え、各部屋の扉まわりには、転回スペースをゆったりとっています。個室C前には、道路と敷地の段差解消のため、車椅子用リフトの設置スペースを確保。
自然の摂理に従って無理のない省エネ対策 夏は日を遮り、冬は日だまりになるように、南に大きな開口と庇を設け、さらに夏の強烈な西日を遮るように袖壁をつけています。居室はペアガラスです。暑い夏に風が通り抜けるように、南北に窓を配しています。外壁と内壁の間に通風スペースを設け、熱気を逃がし結露を防いでいます。
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