|
竣工報告 |
|
吉原美比古建築設計事務所様より完成のご報告をいただきました。(2005年1月)
********************************************************
大きく連続するハイサイドライトを用いることで、明るく開放的で、なおかつプライバシーを兼ね備えることがテーマでした。 ローパーティションで区切られるように、周辺環境からそっと切り取られた室内は、外からの視線を気にすることなく、日差しや風の流れ、そして四季の移り変わりを楽しむことができるでしょう。自然を感じることのできる伸びやかな空間が、家族の生活を豊かにし、ともに成長していくことを期待しています。 設計の機会を与えて頂いた施主のご家族、丁寧に工事をして頂いた櫻井建設、そしてコンペという場を設けて頂いた建築webに感謝します。
|
|
主要用途 / 専用住宅、家族構成 / 夫婦、子供2人、犬 構造 / 鉄骨造、階数 / 地上3階、敷地面積 / 67.08平米、建築面積 /
38.16平米、延床面積 / 95.94平米
|
|

|
|
キッチンよりリビングルームを見る 隣地公園側、前面道路側にはハイサイドライトが設けられ、採光と広がりをもたらしな がら、外部からの視線を遮断します。
|
|

|
|
リビングルーム 屏風状の壁面によって周辺からそっと切り取られた場所。プライバシーを保ちながら、周辺環境と緩やかに連続することで、内外の新しい関係を試みました。
|
|
|

|
|
リビングルーム 南面ハイサイドライトの下は、ポリカーボネート複層板乳白による開口を設け、襖のような柔らかな採光を得ています。外側にはバルコニー。
|
|
|

|
|
階段よりリビングルームを見下ろす
|
|
|

|
|
リビングルーム 空の色や日射し、窓に映る影などによって、室内に様々な表情がもたらされます。
|
|
|

|
|
キッチン 隣地公園の樹木がスクリーンとなるように、開口位置が決定されました。 リビングルームと一体となった広々としたキッチン。
|
|

|
|
3階夫婦寝室 隣接するテラスは完全に閉じられた構成なので、視線を気にすることなく、一体となった広がりと、日差しを楽しむことができます。テラスに設けられた開口はポリカーボネート複層板乳白。
|
|

|
|
3階子供部屋 左側は階段室。階段上部に設
けられたトップライトからの光を取り込み、公園側に設け られた窓と合わせ、部屋の両 側から光が入ります。奥は夫
婦寝室。 子供の成長に合わせ、廊下を介して、2つの子供部屋に分割できるような平面計画となっています。
|
|

|
|
1階から2階への階段 階段上部のトップライトの光が3階への階段から漏れ、明るい場所となっています。
|
|

|
|
2階バルコニー 床はグレーチングとなっており、玄関に光を導きます。洗濯干しのスペースでもあるので、目の細かいエキスパンドメタルの手摺を設けています。
|
|
|

|
|
3階テラス 壁によって空が切り取られます。プライベートな屋外空間。
|
|
|

|
|
屋上 市街地でも、少し高い位置からは視界が開けます。屋上庭園として緑化される予定です。
|
|

|
|
北西より見る 隣地公園の樹木がスクリーンになるように、開口位置、大きさが決定されました。
|
|
|

|
|
前面道路から見る
|
|
|

|
設計趣旨 市街地に建つ、夫婦・子供2人と犬のための住宅。
家族の希望は、公園が隣接する立地を生かした明るく開放的な、なおかつプライバシーを兼ね備えた住宅であった。細長い形状の敷地であること、3階建ての2階に生活の中心となるスペースを設けることから、ハイサイドライトを用いることによって、充分な採光と周辺環境との連続性を得ながら、外からの視線を遮断する計画とした。
ある程度人家が密集した地域の都市住宅における周辺環境と内部との関係は、単純化すると次の3つのパターンに分けることが出来るだろう。1.一般的な住宅で用いられている窓タイプ、2.中庭を設け、外側はほとんどクローズされた中庭タイプ(トップライトを中心に計画されるタイプも、大きくはここに含まれるだろう)、3.外壁をフロストガラス等にした、透過性スクリーンタイプ、の3つである。
ハイサイドライトは、外部からの視線を切りながら採光を得るという機能を軸に考えると、2のトップライトの仲間と考えることができる。しかし今回は、壁面におけるハイサイドライトの比率を極端に大きく設定することで、主に外部との連続性において、通常のトップライトとは違った効果を生むことを期待している。壁面上部に大きな開口部が連続することにより、内外の境界は、壁というよりもローパーティションや屏風に近い表現となる。
すなわち、壁の高さを下げるというシンプルな操作を行うことで、通常は空間の内部においてつくられるゆるやかなつながりを室内と周辺環境とのあいだに設定し、上記の3タイプに回収されない新たな内外の関係を構築しようという試みである。
|